懐にしまい込んだ大金に注意しながら、行く先ざきで目を丸くしながらの旅の最後は、イタリアのローマだった。ローマといえばまず最初の観光はバチカンだ。そこで私は忘れ得ぬ衝撃を受ける。「サンピエトロ寺院へ行ったとき、まず人口近くにある彫刻に目を奪われたのです。有名なミケランジェロのピエタの像ですが、何も知らない中学生の私が立ちすくんで、動きがとれなくなってしまったわけです。その前に回ったフランスのベルサイユ宮殿もすごかったですが、そこには絵画のすごいのはありましたが、それはどの感激はありませんでした。やっと我に返って本堂のほうへ進むと、今度は通路に二対の天使像があるのです。それは、この世のものと思えないくらいキレイでした。気がつくと涙ぐんでいるわけです。いまでも当時のことが思い浮かびます。とにかく□では言えないくらい感動してしまったのです。