Mさんを紹介してくれた友人は、「子どもの教育ばかりでなく、すべてにわたってとにかくきちんとした人よ」と何度も繰り返し強調した。関西の私立女子中学・高校でMさんと同級生だったその友人は、彼女が「勉強もスポーツも、すべてにわたって努力するタイプ」だったと話してくれた。「私たちの中学・高校はけっして猛烈な受験校ではなかったけれど、でもそれなりにレベルの高い女の子たちがそろっていたの。このクラスは東大をはじめとする国立大学や医学部をねらうし、併設された大学に進学するよりも、外部進学、とくに理工系に進むのが『かっこいい』とされていた。学校側はけっして勧めなかったけれど、成績が上位半分以上だったら、当然のように高校二年からは予備校に通ったわ。もちろんMさんもその一人で、学年全体では飛び抜けて成績が上位ではなかったけれど、文系志望者の中ではトップにいたわね。とにかくカンバリ屋さんだったのよ。忘れ物とか遅刻をしたことがないまじめ人間だったし」。そして、Mさんは第一志望の慶應義塾大学に進学した。
[関連]
実用的な通信制高校妙録