モノを作れば売れるという時代は終わった

2011-01-13

1970年以来、これまで24回の歴史を数えるこのセミナーが大きな転機を迎えたのは、92年のこと。消費財を扱う産業でありながら、これまで「業界の論理」が優先されていたことを反省し、消費者の立場に立った「顧客満足」を実現するためにはどうすべきか、を初めてテーマに掲げた。この視点を踏まえ、構造不況が深刻化しているファッション産業に対し、93年からは「再構築」の具体的なあり方を探ろうというわけだ。セミナーを取り仕切る旭化成の繊維マーケット総部次長は、「ファッション事業を一刻も早く革新させなければ」と、強い危機感をあらわにする。モノを作れば売れるという時代はとうに終った衣料市場の中で、どうやって活路を見いだしていくか。従来の枠組みを超えた生産から販売までの一貫方式や、モノ作りへの徹底したこだわりなど、その取り組み方は様々だ。