Mさんは、タウンページや雑誌から探し出した、東京や名古屋、京阪神のめぼしいリサイクルショップをすべてまわり、システムや商品構成、客層などを実地で調査、準備には周到に時間をかけて、平成7年4月にやっとオープンにこぎつけた。「東京へも2泊3日で20数店行きました。自分の手で商売をやろうと決めてから開店するまでに結局、7年間かかったんです。商品は開店の1ヶ月前にチラシをホスティングして、委託商品を集めました。知り合いの婦人服メーカーの人から、端物を格安でわけてもらうことになっていましたが、必要ないくらい商品が集まりましたよ」。開店するとトントン拍子に俳が運んだようである。ブランドにこだわらない商品構成も最初から計算に入っていた。「普通の家庭の主婦がちょっとオシャレをしたい。ブランドブランドしたものは、仰々しすぎてちょっと敬遠される。きれいなものでさえあれば、委託を受け付けたので、お客様がどんどん増えて来ました」。今の商品構成は、ノーブランドや、いわゆるデパートブランドが中心だが、「ヴィトンやシャネルなど、他店へ持っていくのは面倒くさい、ということで結局委託されるお客様もいます。右から左へ売れていきます」。50円から数十万円の商品が揃っており、しかも回転が日じいので、毎日来る客もたくさんいるそうである。クチコミで集客力を持つ某リサイクルショップだが、当初は宣伝にも力を入れた。「毎月1〜15万円の広告費を使いました。宣伝で呼び込まれたお客様が定着して、さらにそのお客様がクチコミで評判をあたえてくれます」と良い環境になっており、現在の宣伝費は月5万円程度。しかし、時々はチラシのポスティングも行っている。「運動がてら、僕が戸別配布しています」。なかなかユニークなオーナーである。