ビームスも外部協力工場もその苦労と成果に対して、正当な利益を享受しているかといえば、なんともいえない面はあるように思います。でも、開き直っていうわけじゃないですが、そのユルさや顧客還元の精神もビームスらしさだと僕らは考えているんです」実は、この専門家の証言については、筆者は今も「それホントなの?」という疑問を払拭しきれていない。確かに、他社にも原価40%を越えるオリジナルスーツを手がけているショップはあるのだが、ビームス規模の大きな組織全体で40%弱というのは、にわかに信じがたい数字だったからである。あくまで正式な手続きを経て聞いた情報ではないので、具体的な名前は出せないが、20%台前半をオリジナルの目安に設定している会社もあるご時世である。その数字が本当だとすれば、いくら締めつけがユルいといってもなかなかやれる話ではないだろう。それとも、業界の趨勢や常識に縛られないのも、ビームスセオリーのひとつということなのだろうか。