好みのファッションや、色、形、素材などへのこだわりを探ることができれば、勧めるべき商品も読めてくる。十五店舗で会員数四万人という数も、こうした接客がベースになっているのだ。お客さんのファッション情報も貴重だ。ファッション感覚をリードしながら、お客さんからも情報をキャッチする感性がスタッフには求められる。「販売は誰でもできますが、その分、人と差がつく仕事なんです。ですから、うちでは評価基準を細かく設定して、いろんな店で経験させて、駄目な人は早めに別の道を探してもらうようにしています。基本は、挨拶だけはしっかりしよう、という簡単なこと。経営にもスタッフ育成にも『凡事徹底』をモットーに、臨んでいます」確かに、取材の折も、お客さんを気持ちよくもてなそうという、ていねいな応対が印象的だった。