雛人形を飾り、ひし餅や白酒、桃の花などを供えて祝う「雛祭り」の風習は、旧暦三月上旬に行われていた「上巳の節句」の行事がもとになっています。上巳とはいまの暦では四月上旬をさし、ちょうど桃の花の咲く時期にあたるため、上巳の節句は「桃の節句」とも呼ばれます。中国では古くから桃は長寿を保つ神聖な木とされ、桃の花や実は魔物を払うと考えられていました。ちなみに「五節句」の祝日は、暦の中で奇数の重なる日(=季節の変わり目のため邪気が生じやすい)を取り出して、「季節の旬の植物から生命力をもらい、邪気を払う」という目的から始まったものでした。だから一月七日は七草粥を食べ、それぞれ節句ごとに「三月=桃、五月=菖蒲、七月=笹竹、九月=菊」が主役になっているのです。
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