眼球運動を分析すると、読書時間の九〇パーセント以上は、停留で食われているという。つまり、目を動かしながら読んでいるつもりでも、実際には、ほとんど目は止まっているということになるのである。実際に、読書の研究者たちのデータから計算してみよう。たとえば、一行が四三字、認知スパンを三文字とすると、一行で停留回数はおよそ一五回、平均の停留時間を〇・二五秒、飛越時間を○・○三秒、行間運動を○・○五秒とすると、目が止まっている時間は〇・二五秒×一五=三・七五秒、目が動いている時間は○・○三〇秒×一四=〇・四二秒、これに行間運動が加わるから〇・四七秒。合計すると、四・二二秒となり、目が止まっている時間の占める割合は〇・八八となり、約九割と算出される。
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