ファッション業界の有力企業

2010-12-24

鈴屋や三愛に代表される婦人服専門店チェーンは、全国の駅ビルやファッションビルに網の目のように店舗をはりめぐらせ、80年代に一時代を築き上げた。だが、その多くは事業を大幅に縮小し、いくつかはすでに姿を消している。たとえば、ピーク時(92年)にグループ全体で800億円以上を売り上げていた鈴屋は、90年代に入ってから経営が傾き始め、97年には和議申請の事態に追い込まれた。鈴屋はいまも存続し、「ペルブードワア」や「ジーンバーチカル」といった業態を全国に約70店展開しているが、76年に青山の一等地にファッションビル−ベルコモンズをオープンし、ファッション業界の有力企業として活躍していた当時の華やかなイメージはない。かつでの主力業態であり、社の看板業態たったショップ「鈴屋」も、最後に残っていた札幌の店舗を2001年に閉店している。なぜ、鈴屋はファッションのメインストリームからはずれてしまったのか。それまで一婦人用品店に過ぎなかった鈴屋は79年に初めてショッピングセンターに出店し、これを契機に店舗展開を急ピッチで進めた。