現在では当たり前になった生ケーキだが、イミテーションのケーキ全盛の時代に、専門式場としてすべてを生ケーキにしたのが明治記念館である。同館では『ストーリー・アートケーキ』と名づけている。カップルの出会いや共通の趣味をテーマに、専属のパティシエがっくり上げるオリジナルの生ケーキの元祖なのだ。また、明治大正レトロ調の黒引き振袖の花嫁イメージをいち早く打ち出したのも明治記念館である。遡れば、新郎新婦による両親への花束贈呈も、結婚式場としては同館が最初に取り入れた演出だ。明治記念館はその時代ごとにトレントを発信してきた先取の思想性を持つ。その経営母体は明治神宮という宗教法人である。したがって、挙式スタイルも神前式が中心となる(希望により人前式も実施する)。